地盤調査はなぜ行わないといけないのか？

住宅メーカーは、住宅のプランを作成する前に、地盤調査を行っています。
そもそも、なぜ地盤調査が必要なのでしょうか？
安全に暮らせる一戸建て住宅を実現するためには、建物構造の強固さだけではなく、建物を支える地盤の強度も欠かせません。
地盤調査を行わず、強度の弱い地盤に新築の一戸建てを建てると、次の問題が生じます。

不同沈下のリスク

不同沈下とは、家が傾いてしまう事態を指します。
軟弱な地盤の場合、建物を建てると不同沈下が発生するリスクあるのです。
不同沈下は地盤が時間をかけて変形していることが原因であるため、建てた直後ではなく、新築から5年後あたりから表れるとされています。
発生すると、どんなデメリットがあるかというと、窓から雨が吹き込みやすくなったり、ドアやサッシの鍵がかけられなくなったり、気密性が低下してエアコンの効きが悪い、床の傾きで寝心地が悪いなどの事態を招くでしょう。
雨仕舞いが悪いと構造体が腐食して、建物の老朽化を進行させる可能性もあります。